"Antichrist"の衝撃が明けぬままLars von Trier監督の作品をまた観てしまいました。今回は、1997年作の"Breaking the Waves"(日本語タイトルでは、「奇跡の海」)です。
全くどんな作品なのか知らなかったので、中盤になってやっと方向が見えてきました。要は純愛物語。しかも「究極の愛」じゃありませんか。"Antichrist"で震え上がらされたばかりで、全くこう来るという予想をしていなかったので、その反動はまさに大。
そして終盤にはやられました。ヤバイ、ヤバイと思いながらもいつしか号泣!独りだったので声が出る程泣きました。
「一途の愛」って、どうも私は弱いみたい。昔、「ベティ・ブルー」でもハマッてたしなぁ…。
主演でこの作品がデビューのEmily Watsonの熱演には思わず感情移入させられました。泣けたからという訳ではありませんが、やはりいい映画でした。あと、個性派揃いの共演者も其々イイ味を出しています。
この作品は、ドグマ95(Lars von Trierが提唱した映画撮影上の掟)に属さないとしても、ドグマ的要素は多々あります。カメラワークでは、手カメラのブレ、ピンボケが慣れるまでは気になりますが、慣れるとそのドキュメンタリーな雰囲気がシーンの緊迫感を一層盛り上げてくれ、プラスの効果となります。
この作品でLars von Trier監督のファンになった事が確実になったと思います。以前に同監督の"DOGVILLE"も見ましたが、意表を衝く独創的な作品で、とても興味深く感心しました。斬新なアイディア、首尾一貫した作品作りと妥協しない姿勢が素晴らしいと思います。
ベティブルー、懐かしい。。はまったね。。
返信削除え、ポリさんもベティーブルってたとは以外。
返信削除ポリさんのコメント 日付: 2010年1月7日
返信削除>>>ベティブルー、懐かしい。。はまったね。。